ガイドブックでもよく紹介されている「パリの蚤の市」は、観光スポットのひとつとして人気があります。ヴィンテージ、アンティーク愛好家だけでなく、友達や自分用のちょっとしたお土産を探したい人にも魅力的な場所なんです。
この記事はパリの中でも「3大蚤の市」として知られる、
🔵クリニャンクール(サン・トゥアン)の蚤の市
🔵ヴァンヴの蚤の市
🔵モントルイユの蚤の市
について解説します。
この記事を読むと、各蚤の市の特徴やアクセス方法が分かります。蚤の市に行くときに知っておきたいルールやおすすめ現地ツアーも併せて紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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パリの蚤の市とは
パリの蚤の市には古書やレコード、アクセサリー、古着、生活雑貨や価値の高い古物などなど、ありとあらゆる商品が並んでいて、物を大切に使うフランス人の生活には欠かせない存在です。
蚤の市の歴史の起源は19世紀末頃と言われています。当時のパリは城壁で囲まれていましたが、郊外とを行き来するための門付近で蚤の市が開催されていたことから、現在も「porte(門)」の名が残る地域で市が続いています。
エッフェル塔やルーヴル美術館などの観光スポットとは違って、蚤の市は地域独自の文化や雰囲気を感じることができます。ヴィンテージやアンティークに詳しくなくても楽しめる場所なので、地元の人に混じって、パリの日常に触れてみてくださいね。
【パリの蚤の市①】クリニャンクール(サン・トゥアン)
クリニャンクールはフランスの中で最も有名な蚤の市で、パリの北端で開催されています。世界最大規模を誇るだけあって、とにかく敷地が広い(7ヘクタール!)。12のエリアと露店、カフェやレストランなどもあり、総店舗数は3,000にも上ります。
特徴や所要時間
レトロ雑貨やヴィンテージアパレル、美術館にありそうな古美術に、高級な家具など、クリニャンクールの蚤の市にはありとあらゆる商品が並んでいます。お店ごとに取り扱い商品がカテゴリー分けされているので、いろいろ見て周りやすいでしょう。
ただし、蚤の市周辺は非常に雑多な雰囲気で、あまり治安が良くない場所もあります。最寄り駅からの道を歩くときは、強引な客引きやスリに気を付けましょう。
所要時間の目安は、観光として軽く周るだけでも1〜2時間は見ておきたいところ。いろいろ買い物を楽しみたいのであれば、3〜4時間はかかるでしょう。お宝探しやショッピングが好きな人なら、丸1日でも楽しく過ごせますよ。
クリニャンクールのおすすめエリア【3選】
なかなか全部を見てまわるには敷地が広すぎるので、あらかじめ行きたいエリアに目星をつけておくと良いでしょう。
ここでは最寄り駅からも行きやすく、観光客に人気のエリアを3つ紹介します。
マルシェ・ドーフィヌ
Marché Dauphine
屋根付き建物のエリアなので、天気が悪い日でも散策できるのが嬉しい。1階はインテリア家具や絵画、2階はレコードや玩具、古着などの専門店が入っているので、ショッピングモール感覚でいろいろと巡ってみよう。
マルシェ・ヴェルネゾン
Marché Vernaison
クリニャンクールの中でも最も古いエリアで、可愛らしいモーツァルトのロゴマークがこのマルシェの顔になっています。どこかの小さな村を訪れたみたいに、エリア自体もレトロでフォトジェニックです。
ファンシーな柄の食器やカトラリー、手芸パーツや日用品など「蚤の市ってこういうかんじよね!」という雰囲気で、観光客に人気があります。あまり時間に余裕がないという人は、この「ヴェルネゾン」エリアを中心に周ってみると良いでしょう。
マルシェ・ポール・ベール・セルペット
Marché Paul Bert Serpette
テーブルや椅子、シャンデリアなど大きな家具や、庭園用の柵や彫刻、噴水などを扱うお店が集まるエリアです。屋外に商品を並べているので、開放感があります。
観光旅行で来て、買って帰る物はあまりないかもしれませんが、ヨーロッパらしい趣きのある家具は見るだけでも楽しいですよ。もし気に入ったものがあれば、日本に配送可能な場合もあるので、お店の人に相談してみましょう。
スケジュール&アクセス
クリニャンクール(サン・トゥアン)の蚤の市
Les Puces de Paris Saint-Ouen
[開催日時]
金曜日 8:00〜12:00
土、日曜日 10:00〜18:00
月曜日 11:00〜17:00
[アクセス方法]
🚇メトロ④号線 Porte de Clignancourt駅から徒歩約10分 👣経路
🚇メトロ⑬号線 Porte de Saint-Ouen駅から徒歩約20分 👣経路
🚌バス85番 Marché aux Puces下車 徒歩約2分 👣経路
🚊トラムT3b Porte de Clignancourt駅から徒歩約10分 👣経路
[公式サイト]
https://www.pucesdeparissaintouen.com/
[所在地]
Rue des Rosiers, 93400 Saint-Ouen-sur-Seine, France
周辺観光:モンマルトル界隈
クリニャンクールの蚤の市に行くなら、合わせて近くのモンマルトル(Montmartre)に寄ってみてはいかがでしょうか。
モンマルトルはパリの中でも一番高い丘になっていて、パリ市街をゆっくりと眺めるのに絶好のロケーションです。丘の上に建つ白亜の聖堂サクレ・クール寺院は、パリのシンボル的存在として観光客や地元の人から慕われています。
ピカソやルノワール、ゴッホやゴーギャンなど、かつて多くの芸術家たちが愛した街はどこかレトロでノスタルジックな雰囲気が漂います。私Riéもパリ滞在時には必ず立ち寄る大好きな場所です。
もっと詳しく知りたい方は「【パリ観光】モンマルトル満喫マニュアル!おすすめスポットや行き方など」を読んでみてくださいね。
蚤の市行くなら現地ツアーがおすすめ
クリニャンクールの蚤の市はとにかく広いので、限られた時間の中で観光を楽しむには、現地のオプショナルツアーを利用するのがおすすめです。
個人ではなかなか分かりにくい見どころなどを、詳しい解説付きで案内してもらえるのはツアーだからこそですよね。お目当てのお店探しや、値段交渉などもガイドさんに手伝ってもらえるのでかなり助かりますよ。
土地柄の治安面でも「個人ではちょっと不安だな…」と思う場合は現地ツアーを活用して、安全に楽しく観光しましょう。
【パリの蚤の市②】ヴァンヴ
ヴァンヴの蚤の市はパリの14区、市内の南端に位置する場所で開催されています。観光客だけでなく、地元パリジャンにも人気の蚤の市です。混雑することは少ないので、ゆっくり落ち着いて商品を吟味しやすいでしょう。
特徴や所要時間
ヴィンテージ雑貨、家具、古着などいろいろ出品されているヴァンヴの蚤の市。約200軒ほどのブースが道なりに並んでいて、散歩感覚でのんびりと見て周りやすい印象です。地元の人からも親しまれている蚤の市で、価格も庶民的なのが嬉しい。
ヴァンヴの蚤の市に行くと、日本人観光客をよく見かけます。比較的安全なエリアなので、初心者でも安心して現地の雰囲気を楽しめるでしょう。
この記事で紹介している3大蚤の市の中ではヴァンヴは最も小規模な蚤の市ですが、取り扱い商品は幅広く、行く度に違うものに出会えます。品質も安定しているので、プロのバイヤーが買い付けに訪れる場所として有名です。
見るのは通り2つ分だけなので、30分〜1時間もあれば一通り全体を周れます。買い物を楽しむ場合でも、1〜2時間程度を所要時間の目安にすると良いでしょう。
スケジュール&アクセス
ヴァンヴの蚤の市
Marché aux puces de la porte de Vanves
[開催日時]
土、日曜日 7:00〜14:00頃
[アクセス方法]
🚇メトロ⑬号線 Porte de Vanves駅から徒歩約8分 👣経路
🚌バス54番、58番、59番、95番、191番 Porte de Vanves下車 徒歩約9分 👣経路
🚊トラムT3a Porte de Vanves駅から徒歩約7分 👣経路
[公式サイト]
https://pucesdevanves.com/
[所在地]
4 Avenue Georges Lafenestre, 75014 Paris
周辺観光:モンパルナス界隈
ヴァンヴの蚤の市に行くなら、合わせてモンパルナス(Montparnasse)を散策してみましょう。パリの主要ターミナルとして欠かせないモンパルナス駅付近には、いくつもの観光名所があります。
ランドマークのひとつでもあるモンパルナスタワーは、エッフェル塔の次に人気のある絶景スポットです。最上階の59階にある展望台からの景色はまさに圧巻。半径40km先まで見渡せます。
モンマルトル墓地、ペール・ラシェーズ墓地と並んでパリの3大墓地の1つ、モンパルナス墓地には、フランスの国民的スター、セルジュ・ゲンズブールや哲学者サルトル、作家モーパッサンなど、各界の偉人たちが眠っています。
1920年代のエコール・ド・パリ時代には、モディリアーニやシャガール、藤田嗣治など、多くの芸術家たちが暮らした街としても有名です。当時の面影残るカフェでちょっと一息、なんていうのも素敵な時間になりそうですよね。
【パリの蚤の市③】モントルイユ
モントルイユの蚤の市はパリの20区、市内の東端に位置する場所で開催されている、パリ最古の蚤の市のひとつです。クリニャンクール(サン・トゥアン)やヴァンヴに比べると観光客は少なめで、地元感のあるディープな雰囲気を楽しめます。
特徴や所要時間
生活雑貨や日用品、古着、ジャンク品などが多いモントルイユの蚤の市。雑多な品揃えと陳列具合に、はじめて蚤の市に行く人は驚くかもしれません。もともと移民が多く暮らしたエリアということもあり、エキゾチックなデザインや色使いの商品も並んでいます。
レトロなかわいい雑貨系はほぼありませんが、ヴィンテージのシャネルやジバンシーなどお宝が見つかることもあるとか。古着に興味があって、根気よくいろいろ探すのが好きな人は楽しめるでしょう。
さくっと見て周る場合の所要時間は1〜1.5時間程度です。ゆっくり買い物を楽しむなら2〜3時間くらいを目安にすると良いでしょう。
スケジュール&アクセス
モントルイユの蚤の市
Marché aux puces de la porte de Montreuil
[開催日時]
土〜月曜日 8:00〜18:30
[アクセス方法]
🚇メトロ⑨号線 Porte de Montreuil駅から徒歩約7分 👣経路
🚌バス57番、215番、351番 Place de La Porte de Montreuil下車 徒歩約7分 👣経路
🚊トラムT3b Porte de Montreuil駅から徒歩約8分 👣経路
[公式サイト]
https://www.lespuces-portedemontreuil.com/
[所在地]
Avenue du Professeur André Lemierre, 75020 Paris
周辺観光:ベルヴィル界隈
モントルイユの蚤の市に行くなら、合わせてベルヴィル(Belleville)の街を歩いてみるのも良いでしょう。
べルヴィルは、パリ北部のモンマルトルとはまた違った、ちょっとディープな下町として知られています。雑多な異国情緒が好きな人におススメです。街中には漢字の看板も多く、中華料理はもちろんベトナム料理やアフリカ料理などがリーズナブルな価格で楽しめます。
近くには緑豊かなベルヴィル公園やビュット・ショーモン公園もあり、地元の学生や家族連れがのんびりくつろぐ憩いの場所になっています。
パリの蚤の市や買い物に使えるフランス語
蚤の市に限らず、フランスはどこでも挨拶がとても大切です。日本の感覚のまま挨拶しないでいると「マナーの悪い人」という印象になってしまいます。
まずは簡単な挨拶から始めてみましょう。慣れてきたら、挨拶以外のフレーズにも挑戦してみましょう。
カタコトでもフランス語を使うと、お店の人が親切にしてくれることもありますよ。
挨拶編
●おはよう。/こんにちは。
Bonjour.
●ありがとう。
Merci.
●さようなら。
Au revoir.
●よい1日を。
Bonne journée.
値段交渉編
●これは何ですか?
Qu’est-ce que c’est?
●これを触ってもいいですか?
Je peux le toucher?
●これはいくらですか?
C’est combien?
●高いですね。
C’est cher.
●少し安くしてもらえませんか?
Pouvez–vous baisser un peu le prix?
●これにします。
Je prends ça.
●お願いします。
S’il vous plaît.
●ちょっと考えます。
Je vais réfléchir.
●以上で全部です。
Ce sera tout.
ほかのフレーズも知りたい方は「【音声付】パリ旅行で使える!フランス語会話フレーズ集【決定版】」で紹介しているので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
蚤の市に行くときに知っておきたいこと
ここでは蚤の市に行くときに、知っておきたいことを解説します。
場所や時間帯によっては多くの人が集まって賑わう場所なので、ルールや注意点を守って、安全に楽しく買い物をしましょう。
蚤の市の楽しみ方
蚤の市の楽しみと言えば、ズバリ「お宝を見つけること」ですよね。「お宝」の価値は人それぞれだと思いますが、素敵な発見を求めるなら、根気よくいくつものお店を見て周りましょう。
良い品が多いとされるのは、早めの時間帯です。人気のアイテムや状態の良い商品は、すぐに売れてしまうかもしれないので、ぜひ朝から出かけてみてくださいね。
蚤の市での商品との出会いは一期一会です。その時、その場所でしかない巡り合わせを楽しみましょう。
買い物するときの3つのルール
●ルール1
蚤の市は店舗によって陳列の仕方がさまざまです。雑多に置いてあるように思えても、実はめちゃくちゃ高価なものだった…ということもあります。商品をチェックしたいときは、必ずお店の人にひと声かけましょう。
フレーズは「パリの蚤の市や買い物に使えるフランス語」の部分を参照ください。
●ルール2
蚤の市に限ったことではありませんが、値段表記のないものは、買う前にきちんと金額を確認しましょう。
高価な商品やまとめ買いをする場合は、値段交渉をしてみるのもアリです。電卓などを使って、店員さんとのやり取りを楽しんでみてください。ただし、ショップ(きちんと店舗を構えている)形式のお店では、嫌がられることもあるので無理せず引くことも大切です。
●ルール3
店舗形式であればカードが使えるところもありますが、仮設やブース出店している店ではカード受け付け不可ということがあります。大金を持ち歩くのは危険ですが、いくらか支払い用の現金を用意しておきましょう。
日本持ち込み禁止品に注意
蚤の市のショッピングで気を付けたいのが、その商品が「フランスから日本に持ち込み可能かどうか」です。掘り出し物を見つけたとしても、そもそも持ち込み禁止の品であれば没収の対象になってしまいます。
日本への持ち込みが禁止されているものは、下記の通りです。
日本への持ち込み禁止品
- 象牙、毛皮など(ワシントン条約に基づいて規制されているもの)
- 銃、麻薬、わいせつ物、偽ブランド品など
パリの蚤の市には実にさまざまな商品が並んでいるので、十分に注意しながらショッピングを楽しみましょう。
スリなどのトラブルに注意
この記事で紹介した「パリの3大蚤の市」は、いずれもパリ市内と郊外にまたがる場所にあります。郊外は治安が悪いこともあるので、貴重品はしっかり自己管理し、スリや置き引きなどの犯罪に十分に注意しましょう。
「蚤の市に行ってみたいけど、個人では不安だな…」という場合は、現地ガイドのツアーを活用して、安全に楽しく観光しましょう。
他にもある!パリのローカル蚤の市の探し方
この記事で紹介している3大蚤の市以外にも、パリでは頻繁に蚤の市やガレージセールなどのマーケットが開催されています。
ローカル情報探しには、フランスのサイト「BROCABRAC」を利用します。手順は下記を参考にしてください。
- BROCABRACのサイトを開いて「75 Paris」を選ぶ
- ページ内に出てきたスケジュールから興味のあるものがあれば、クリックしてさらに詳細情報を確認する
真ん中のタブを押すと、カレンダーで日付から検索できる
右側のタブを押すと、ジャンルを絞って検索できる
週末の蚤の市に行けないという人は、こういったサイトを使って他の蚤の市を探してみてはいかがでしょうか。規模は小さいかもしれませんが、地元の人に混じっての買い物は面白い経験になるでしょう。
【海外旅行保険に加入を!】
病気や怪我、盗難などに遭遇した場合、あると心強いのが海外旅行保険です。義務ではありませんが、もしもの事態に備えての加入が推奨されています。
クレジットカードに保険が付帯しているものもあるので「わざわざ旅行のために保険の手続きは面倒だな…」という人は、エポスカード(VISAブランドで入会金・年会費無料!)の申込みをおすすめします。
詳しくは「【海外旅行最強クレカ!】エポスカードがフランス観光におすすめな理由」の記事をご覧ください。